Part 6:STEPのビザ申請の手順と必要書類
僕がSTEPでアイルランドにビザ申請をした手順を紹介。
ついに実際に申請を行う手順です。
書類不備がないか慎重に準備して申し込みをしました。
必要書類を集めるのにも順番がややこしかったり、苦労した部分もありますのでその辺を紹介します。
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Part 6 いまここ
STEPに申し込む方法・注意点
Part 5 STEP申請のためのビジネスプランを書く で紹介しましたが、天王山は何といってもビジネスプランです。
ビジネスプランが書けてしまえば、あとは書類不備さえなく提出するだけなので、しっかり確実に準備していくことを心がけました。
STEPの申込はメール添付で全てのファイルを送信した後で、原本の郵送
という流れになっています。
余談、ヨーロッパあるあるですが…..
「質問はこちら」とかいているメールアドレス(startup@justice.ie)に、質問しても返事はほぼ返ってきません。
運よく部署がしっかり仕事をしていて返事が来たとしても、早くて2週間後なので、あんまりあてになりません。
僕も申込タイミングについて質問メールを送りましたが、返事は来ませんでした。
申込後に、代表メールアドレスではなく、担当部署のメールアドレスが分かってからは、ちゃんと連絡できるようになりますので、そういうもんだと思っておいてください。
STEP申込の時期とタイミング、手数料など
STEPの申込時期はいつでもOKです。
2017年以前は、この期間に申し込むこと、のような期間が設けられていましたが、2018年からは常時受け付けています。
ただし、審査は4半期に一度(9月末、12月末、3月末、6月末の年4回)です。
例えば、12月~2月に申込をした場合は3月末の評議会で審査されることになります。
審査には4~6週間かかります。
STEPの申請手数料は350ユーロです(アイルランドの該当銀行に振込む)。
申込時の自動返信メールや、その後の担当者とのメールはこのパートの最後に紹介しています。
STEP申し込み必要書類と手順
申込の必要書類と手順を紹介していきます。
少し長くなりますが、大切な部分ですので下で細かく紹介します。
必要書類(英語でない書類は英訳をつけること)
・記入したSTEP申込用紙
・ビジネスプラン
・CV(履歴書)
・推薦状(※必須ではない)
・5万ユーロ以上の資金の証明
・5万ユーロの資金源の説明
・犯罪歴がないことの証明
・パスポートコピー
・戸籍謄本(※家族のVISAも申請する場合のみ)
・既存ビジネス移転の場合、現ビジネスの最新の決算書
・申請費用350ユーロの支払い証明
・パスポートサイズの顔写真2枚
それぞれの書類の説明は下記の通りです。
・記入したSTEP申込用紙(STEP-Application-Form)
アイルランド移民局STEPページからダウンロード可能です。
・ビジネスプラン
Part 5で書いたものです。
・CV(履歴書)
A4 2ページ以内。
日本の履歴書と違い、定形の形はありません。
経験、スキル、エッセイ(意気込み)などをアピール。
・推薦状(必須ではない)
会社の上司や大学時代の先生などからの推薦状。
僕の場合は高校の同級生にヨーロッパ担当の外交官がいたので、その友人に頼みました。
ちなみに、文章は全部僕が書きました。本人にはサインをもらっただけです。
・5万ユーロ以上の資金の証明
Part 4 その2で開いた銀行に振り込み、オンラインバンキングからダウンロードしたBank Statementのpdfを印刷したものです。
日本の銀行に入ったままのお金の場合はPart 3 STEPプログラムの条件 で紹介している細かい要件をクリアする必要があります。
なお、これは個人資産である必要はなく、ビジネスプランの原資としてのお金です(つまり、借金や第三者の出資でもOK)。
・5万ユーロの資金源の説明
僕の場合は個人資産なのでPersonal Funds。
なお、Business loan(融資), Venture Capital funding(出資)なども可なので、そういったお金の場合は、その証拠となる書類(とその英訳)が必要です。
・犯罪歴がないことの証明(Evidence of Character)
自分の住んでいる都道府県警察本部で複数言語で書かれたものを取得できます。
2週間程度必要なので注意。ただし、本人は中身は見ることができません。
犯罪経歴証明書は外務省によるアポスティーユ認証が必要です。
外務省で中身を確認し、アポスティーユした上で再度封印されます。
やっぱり本人は中身を見る事はできませんので、
犯罪歴の有無も自分では確認できません。
・パスポートコピー(家族がいる場合は家族の分も)
ただのコピーではなく、Certified Copyである必要があります。
最寄の公証役場で公証印をもらいましょう。
即日発行、手数料は1人分で8000円ぐらいだったと思います。
公証役場で認証してもらうと同時にアポスティーユ認証もされますので、パスポートを外務省に送ってアポスティーユ認証してもらう必要はありません!
・配偶者や子供がいる場合は戸籍謄本
戸籍も英訳とアポスティーユが必要なのですが、方法が3パターンあります。
1.在アイルランド日本大使館(領事館)で戸籍謄本から、英語の出生証明および婚姻証明を作ってもらう
2.戸籍謄本取得→英訳→英訳を公証役場で公文書化→公文書化した「戸籍謄本の翻訳」をアポスティーユ
3.戸籍謄本取得→日本語の戸籍謄本をアポスティーユ→英訳を添付
コロナ禍であり、気軽にアイルランドまで行ける状況ではなかったので、最も確実な選択肢1は諦めました。
2は、戸籍を英訳したものを公証役場で公文書として認定してもらう手間が嫌だったので、結果的に僕は3を選びました。
自分で英訳して、自分のサインを書き、全てをホチキス止めして割り印をしています。
公証役場で貰った、パスポートのアポスティーユと同じ形にして体裁を整えました。
関係各所に連絡して確認しましたが、絶対にこうしなければいけないという手順は決まっていません。
基本的には「ちゃんと分かればそれでいい」という感じです。
なお、不備があれば、追加書類を要求される場合もあるようです。
・既存ビジネス移転の場合は最新の決算書
僕は日本で会社を経営しているので、決算報告書の財務三表を英訳して添付しました。
なお、財務三表の英訳は自分でやり、自分のサインをしました。
・申請費用350ユーロの支払い証明
僕の場合は5万ユーロの資金の証明と同じものです。
Bank Statementのpdfを印刷したものに「これが申込費用振込の証明です」とメモを添えました。
・パスポートサイズの顔写真2枚
申請の封筒に入れる。
写真の裏にブロック体で自分の名前を書くこと。としか書かれていないのですが、
僕の場合はジップロックに入れました。
※アポスティーユについて
パスポートコピー、犯罪経歴証明書、戸籍謄本に関しては公証役場、または外務省によるアポスティーユ認証が必要です。
戸籍謄本は英訳が必要になります。
英訳したものをアポスティーユするには、英訳した紙を公証役場で認証してもらう必要があります。
なぜなら、戸籍謄本は公文書ですが、英訳したものは私文書になるからです。
なので、英訳した紙(私文書)を公文書として認証してもらわなければ、アポスティーユはできません。
なお、アイルランドの場合は、英訳を他社や他人に依頼する必要はありません。
自分自身の英訳で大丈夫です。
STEP申し込み完了
上記の全ての書類をスキャンして(IIP&STEPapplications@justice.ie)宛にメールで送信します。
ビジネスプランなども含めて全てpdfにして添付しておきます。
サインなどを手書きする必要のある書類は、手書きした後でスキャンし、全てpdfにしました。
僕の場合は全ての添付ファイルで16個でした。
メール送信してから、全ての原本を郵送します。
ビジネスプランなどは、製本用クリアファイルでバインドしました。
メール送信後、自動返信メールで
Information Notice:
Following stakeholder feedback application windows will no longer apply and applications for the Immigrant Investor Programme may be submitted at any time.Evaluation Committee meetings will continue to take place at least once a quarter, with the next Committee meeting taking place in late June, followed by September and December.
All documents relating to your application must be submitted to this inbox and your completed application form and proof of the application fee must be posted to our office at the following address:
Investor and Start-up Unit
Irish Naturalisation and Immigration Service
13/14 Burgh Quay
Dublin 2
D02 XK70The application fee is €1,500 for IIP and €350 for STEP.
Please note that only full and complete applications will be accepted. Applicants and Agents are reminded of the importance of submitting an in-depth independent due diligence report and where required documents that are apostilled or dually legalised by the relevant authorities.
If you have any queries please contact the Investor and Start-up Unit at invexxxxxxxstartup@justice.ie
というメールが届きます。
書類の郵送先などが記載されています。
このメールには次回の審査は6月末、と書かれていますが、結論的にこれは間違いでした。
後に来る受付メールで3月末と訂正されています。
申請費用は€1,500 for IIP and €350 for STEPと記載されていますが、僕の場合はSTEPなので350ユーロです(メール添付に振込証明を付ける必要があったので、この時既に振込済です)
€1,500の方のIIPは投資家VISAなので、今回は関係ありません。
申請から1か月後に申込受付の確認メールが届きました。
Applicant name: (僕の名前)
Business name: (僕のビジネス名)
Person ID: 11xxxxx-xx
Application ID: 20xxxxx-SUEP-xxDear Mr. (僕の名前),
Please see attached official acknowledgement letter. This letter contains your Person ID number and an Application ID number which should be quoted on all future correspondence with this Office.
Please be advised that your application will now be reviewed by an independent Evaluation Committee at the next quarterly meeting slated for the end of March.
We will be in contact with you via email when a decision on your application is to hand. This process usually takes 4 to 6 weeks post Evaluation Committee meeting.
Please feel free to contact this Office by return email should you have any queries.
Kind regards,
申込を受け付けました、もろもろのIDをお知らせします。
3月末から審査する予定で、審査には4~6週かかります。
審査結果はメールします。
質問あったらこのメールの返信に書いてね。
という内容です。
ここまでくれば、後は待つだけです。
今回も長くなりましたが、「Part 6 STEPのビザ申請の手順と必要書類」はこれで終わりです。
続く Part 7 ではついに、STEPの審査結果とその後の話になります。