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自宅マンションで自家製クラフトビールを作る方法-ボトリング編

自宅マンションでクラフトビール醸造に挑戦

海外では、趣味で自宅で自家製ビールやワインを作っている人が結構います。

僕も自宅マンションマンションの狭いキッチンでビール造りに挑戦したので、その作り方のメモを。

超簡単自家製クラフトビール

マンションでも、狭いキッチンでも簡単にクラフトビールを作る事ができます。

道具を揃え、準備して、仕込むところまでを説明しました。

次はついにボトリング(ビール瓶に詰める)段階です。

 

発酵が終わったらボトリングへ

エアロックがついている場合は、ポコポコ音が完全に消えてから48時間程度経過してから。

エアロックが無い場合は、表面の泡が完全に消えて、色が透き通り始めてから48時間以上経過してからボトリングします。

ビール瓶(炭酸飲料のペットボトルでも可)を綺麗に洗っておきましょう。
可能であれば熱湯消毒、熱湯がダメな場合は、アルコール消毒(アルコール度数の高いウォッカでも代用可)ですすいで、中を消毒します。

キッチンブリーチを使う場合は、消毒後よくすすぐようにしてください。

次に、

各ビール瓶に、二次発酵用のグラニュー糖を入れていきます

1リットルに対して8g程度なので、
500 ml ペットボトルを使う場合は4g
1.5リットルペットボトルにボトリングする場合は12gの砂糖を、瓶の中に入れておきます。

サイフォンを使って、1本1本、砂糖を入れてある瓶に、ビール原液を注ぎます。

できるだけ泡立たないように、静かに移す方がいいですが、慣れるまでは結構難しいです。
がんばりましょう。

蛇口付きの発酵タンクの場合はサイフォンは使わなくてOKなので、蛇口から移しましょう

なるべく空気が入らないように注ぎ終わったら、蓋を閉じます。
今回は空気が漏れないようにしっかり蓋をしてください。
 

18~30℃で2週間以上保管

ボトリングが終わったら、18~30℃の冷暗所で2週間以上保管します。

この2次発酵で炭酸が作られます

2週間以上保管する場合は、半年を目途に、徐々に味がまろやかになっていきます。

半年以上長期保存する場合は冷蔵庫に入れるようにしましょう。

さて、いよいよテイスティング(飲む)ところまで来ました。飲む際の注意点は次の記事にまとめています。

マンションで醸造:自家製ビールを作る方法。クラフトビールの醸造-仕込編

超簡単!マンションで醸造。クラフトビールを作る方法

これまで、ビールやワインの醸造をした事は1回もありませんでしたが、海外引越をきっかけに自宅でクラフトビールを作ってました。

自宅マンションマンションの狭いキッチンで超簡単にビール造りができ、安くて、うまくて、楽しかったので、作り方をメモしておきます。

クラフトビール造りは実は超簡単

クラフトビールの醸造は、こだわればどこまでもこだわれる奥の深い物です。

でも実は超簡単に作る事ができますので僕は一番シンプルな方法で作ってみました。

 

道具・材料が揃ったらさっそくビールの仕込みの準備

まずは、全ての道具を消毒します

熱湯が大丈夫なものは熱湯消毒でOK。

熱湯がダメなモノは、食品にかかっても大丈夫なアルコール除菌スプレーや、キッチンブリーチなどを使って消毒します。
アルコール度数の高いウォッカで代用することもあります。

ただし、キッチンブリーチを使う場合はしっかりすすぎましょう。

エアロックは、発酵タンクの上に取り付け、発酵中に出てくるCO2を外に逃がしながらも外の空気が中に入ってこないようにするものです。

蓋に取りつけたのち、上の部分(写真の上の赤→)から半分以下ぐらいまで水を注ぎ入れるだけでOKです。

必須ではありませんが、カビの発生を防いだりするにはある方がいいので、今回は3つの発酵タンクには取りつけ、数が足りないので、1つはエアロック無しでやりました。

結果的にはエアロック無しでも問題なかったです。

5リットルペットボトルで発酵させようとすると、口の直径が大きすぎて、エアロックのゴムキャップが収まりませんでした。


なので、僕は、ネジで少し穴をあけてからハサミでほじくって穴を広げて…

こんな感じで、ゴムキャップを挟み込むように固定しました。

これでペットボトルの蓋を閉めれば、エアロックが固定できます。
 

ビールの材料を混ぜていく

まずはグラニュー糖1kgを2,3リットルの熱湯で溶かします

グラニュー糖がきれいに溶ければOK

次に、モルト・エクストラクト(約1.5kg)缶をまずは熱湯(温度は適当でいいが、熱い方がいい)に10分程度つけておいて、中のシロップ状の液体を柔らかくします。

全てのモルト・エクストラクトを発酵タンクの砂糖水に流し込みます。

缶の中に残ったモルト・エクストラクトも、熱湯ですすいで、全て流し込みましょう。

その後、しっかりと混ぜて全て溶かします。

追加で水(または熱湯やお湯)を追加して、23リットルにします。

23リットルになる時点で、温度が18~32℃に収まるようにする必要がありますので、熱湯3リットルで砂糖とモルト・エクストラクトを溶かした場合は、熱湯2リットル+常温の水18リットルを追加すれば、28℃ぐらいになると思います。

この辺は、発酵タンクの温度を計りながら(温度計で計測するか、温度計シールをタンクに貼り付けておく)調整してください。

23リットルで18~32℃の間になっていれば、イースト菌を表面に振りかけます。

温度が高すぎる場合は少し温度が下がるのを待ってもいいですが、混ぜ合わせた後はできるだけ早くイーストを入れてあげる方が良いようです。

ただし、50℃を超えているとイーストが死んでしまう可能性がありますので、そこは注意してください。

発酵タンクに蓋をして暗所に置きます。
エアロックが無い場合は、完全に密閉せずに、発酵時に出てくるCO2が逃げられるようにしておいてください。

この時発酵の温度は21~27℃に保つようにしましょう。

エールビールの場合は、21℃で6日間、27℃で4日間ほど触らずに保管します。

発酵日数はイーストの種類と温度によって決まります。
ボトリングの説明で書いている、発酵が止まった後に、次のボトリング行程に進んでください。

イーストを散布してから24時間以内に発酵が始まります

透明な容器であれば、表面に泡が溜まってくるのが見えますが、それで正常です。

エアロックがついていれば、ポコポコと音が水の音が聞こえるので発酵が進んでいることが分かるはずです。

4~10日後にボトリングへ

発酵が完全に終われば、ボトリングです。

ビール瓶に詰める段階ですね。

これまでの発酵(一次発酵)で発生したCO2は全て外に逃がしていましたが、ボトリングしてからの発酵(二次発酵)で発生するCO2を、瓶の中に閉じ込めることで炭酸になります

ボトリングの説明は次の記事で詳しく説明しています。

自宅で醸造:自家製ビールを作る方法。超簡単なクラフトビールの作り方-道具編

超簡単!自宅でクラフトビールを作る方法

海外へ引っ越してから1週間目にして、自宅でクラフトビールを作る決意をしました。

ちなみに、今まで醸造やビール造りに携わった事は1回もありません

そんな僕でもマンションのキッチンで超簡単にビール造りができ、安くて、うまくて、楽しかったので、作り方をメモしておきます。

こだわれば奥が深いビール造りも、実はとてもシンプル

クラフトビールの醸造は、きっと奥が深く、趣味としてこだわりにこだわっている人もいます。

でも僕はカジュアルにやりたいので、色々とネットで調べた情報をまとめて、最もシンプルな方法で作ることにしました。

まずは自家製ビールを作るための道具を揃えよう

道具代は全て含めて1万円かかりません。
もちろんこだわれば色々とある方がいいのですが、ここでは最低限の道具を中心に紹介します。

・発酵用の容器(20~50ドル)
・エアロック(1~3ドル)
・ビール瓶(炭酸飲料のペットボトル)
・サイフォン(5~10ドル)
・缶切り、温度計、除菌スプレー(キッチン用漂白剤)

 
・発酵用の容器(発酵タンク)
僕は、ステンレスの鍋(密閉フタつき)のようなものを買ってしまいました。

しかし、ステンレスより半透明のプラスチックのバケツ型容器をお勧めします。

また、容量は25リットル以上がいいでしょう。
これはビールの材料セットの多くが23リットル醸造する量で売られているためです。

また水を追加して23リットルに合わせる時には半透明であれば外から量が確認できるからです。


Amazonなどで、「発酵タンク」や「発酵バケツ」と検索すると出てきます。

Amazon.comなど海外で直接買うなら「fermentation bucket with airlock」と検索するといいでしょう。
なお、6ガロン=23リットルなので、6ガロン以上の容器を選ぶようにしましょう。

ちなみに、僕はよく分からないまま先に10リットル鍋を買ってしまったので、入りきらない分は5リットルペットボトル3本に分けて醸造しましたが、普通においしいクラフトビールができました。

 

・エアロック

色々な形のものがありますが、発酵時に排出されるCO2を逃がしつつ、外の空気を入れないための装置です。

Amazon等で500円以下で売ってます。
ゴム栓がついているモノの方が使いやすいでしょう。

発酵用バケツに付属している場合は、新たに購入する必要はありません

エアロック自体、必須ではありませんが、ある方がいいです。
 

・ビール瓶(23リットル分)

発酵した後に、ビールをビール瓶に詰める必要があります。
瓶に詰めなければ炭酸が作れないからです。

僕は、これまた良く分からないままガラスの1リットル瓶を18本買いましたが、お金をかけたくないなら炭酸飲料のペットボトルでも可です。

ちなみに、ガラスのボトルは1本250円ぐらいでした(Amazonで購入)。

1.5リットルのコーラペットボトルなら、16本集めておきましょう。
(匂いが少ないもの方がよりイイので、コーラよりスプライトの方がいいかも?)
 

・サイフォン

サイフォンは、発酵容器からビール瓶にビール原液を移す時に使います。
Amazon等で「auto-siphon」と検索すると出てきます。

発酵容器に蛇口がついているタイプであれば、サイフォンは必要ありませんが、その場合は、蛇口からビール瓶の底までつなげる用のシリコンチューブがあれば移す時に泡立ちが少なくて済みます。
 

・缶切り、温度計、除菌スプレー(キッチン用漂白剤も可)

温度計は、おでこで非接触で計るタイプの温度計でもいいですし、温度計シールでもいいです。

10℃~35℃ぐらいを計れるものならば問題ありません。

除菌スプレー又は漂白剤は、容器の消毒に使います。
食品にかかっても大丈夫なものを選びましょう。
なければ熱湯消毒でも大丈夫です。
 

ビールの材料

ビールの材料は下記です。いずれも安く手に入りますので、気軽に試せます。

・モルト・エクストラクト(説明は下に)(15~20ドル)
・ビール酵母(パン用のイーストで可)(1~8ドル)
・グラニュー糖(23リットルに対して1.2kg程度必要)(1ドル)
・水(飲める国なら水道水で可)

・モルト・エクストラクト(モルト(麦芽)とホップを煮詰めた物)

こだわる人は、もちろんこの原液から作るのでしょうが、既に麦芽を煮詰めた抽出液であるモルト・エクストラクト(malt extract/麦芽シロップ/モルトシロップ)が売られていますので、それから作ると簡単です。

Amazon等で「malt extract beer」と検索すると沢山でてきますし、「ビール用のイースト菌」も付属しているものも多いです。

海外であれば「Coopers, Brewbuddy, Masterpint」などのメーカーが様々な種類のビール材料を販売しています(イーストも付属)。

日本の場合はこれらのメーカー物の入手は難しいかもしれません。

その場合は、メロディアンなどから、健康食品やパンの材料として売られているのモルトシロップを1.5kg程度分買って使うといいでしょう。
※日本では自家醸造は違法になる可能性があります。認められている地域やアルコール度数を調べてから醸造してください。
 

・ビール酵母(yeast/イースト菌)

こちらもAmazon等で「Yeast beer」などと検索すると多数出てきます。

またパン作りなどに使う「ドライイースト」を使っても普通においしいビールができます。

必要なイーストの量は23リットルに対して約10gです。

malt extractにイーストが付属している場合は、新たに買う必要はありません
 

・グラニュー糖

いわゆる普通の砂糖(granulated sugar)です。
スーパーで、1kg 130円ぐらいで購入できると思います。

ビール醸造キットを販売しているメーカーからは、専用の砂糖(エンハンサー/enhancerやドロップ/dropと呼ばれる場合も)が売られていますが、全く普通のグラニュー糖でOKです。
 

・水(約23リットル)

ミネラルウォーターでももちろんいいですが、僕はいつも水道水からビールを作っていますし、それで失敗したことはありません。

ただし、水道水が飲めない国の場合はミネラルウォーターを使いましょう。

道具が揃ったらいよいよ醸造(仕込み)

次の記事では、いよいよ仕込みについて書いていきます。

道具と材料編が長かったですが、仕込み編は写真中心で簡単ですよ。