「生活の知恵」カテゴリーアーカイブ

自宅で簡単に日本酒を醸造する方法-清酒にする・保存-

自宅で日本酒を作ろう。料理酒としても使える

私は趣味で海外に住んで日本酒を醸造しています。普段そんなにお酒は飲まないのですが料理酒としても美味しく使えます。

米麹はもとより、コウジのパウダーや酒米が手に入らない海外でも簡単にできる日本酒造りの方法を記載しておきます。

 

酒かすを取り除く

1日1回優しく混ぜて常温で2週間。

完成した日本酒(どぶろく)をザルや木綿の布で濾して(こして)清酒にします。

もちろん、清酒といっても市販の清酒とは違い濁ってますけどね。
 

清酒にする方法

説明するほどのことでもないですが一応写真を。

木綿の布でこすと、こんな感じになります。結構時間がかかります。

上に残った米のカスは酒かすですので、料理に使ったりできます。
※でも大量にできるので、多分使い切れないでしょう。

ザルでこすとこんな感じです。

布でこす方が清酒に近くなります(濁りが少なくなります)が、まあどっちでもOKです。

あとは瓶詰めして冷暗所で保管しましょう。

冷蔵庫であれば、1年ぐらいは保存できます。

自宅で簡単に日本酒を醸造する方法-仕込み(発酵)-

自宅で日本酒を作ってみよう

私は趣味で海外に住んで日本酒を醸造しています。

コウジや酒米が手に入らない海外でも簡単にできる日本酒造りの方法を記載しておきます。

 

米麹をモトにする(水に浸して活性化させる)

まず、仕込みをする前に、米麹のコウジを活性化させてやります。

この活性化させた水とコウジの混ざった液体をモトと呼びます。

作り方はとても簡単で、

2.米麹(米糀・米こうじ)をつくるで作った米麹600gに水1リットルを加え、室温で放置するだけです。

室温が30〜35℃なら24時間
室温が20℃なら4日間ほど寝かせるとモトになります。

ただ、ここで雑菌が繁殖してしまうリスクもあるので、モト造りで失敗しないためにイースト菌(スーパーで売ってるパンを発酵させるためのものでOK)を少し加えることをおすすめします。
イーストに雑菌を抑える効果があるからです。

結果、手順は以下のようになります。

・米麹600gに水1リットルを加える
・イースト菌のパウダーを2g程度加える
・放置時間は室温によって異なりますが、35℃なら24時間、20℃なら4日間放置します

 

仕込みをする

モトが完成したら、ようやく仕込みです。
仕込みが終われば日本酒が完成しますので、もう少しですね。

手順は米麹を作った時と同様、

米1.5kgをよく水で洗います。

研ぎ汁がほとんど透明になるまで繰り返し研ぐことで、完成したときの日本酒の雑味や臭みを少なくすることができますので、よく洗うことをおすすめします。

よく洗った米をザルに開けて5分ほど水を切ります。

その米を1時間蒸します(面倒であれば固めに炊飯器で炊いてもいい)。

米をバットにあけ、30℃前後になるまで冷まします

冷めたら、モトの入っている鍋に、その冷めた蒸し米1.5kgを投入

水2.4リットル追加

レモン汁(レモン1個分ぐらい)を入れます
イーストを5g入れます。
レモン汁とイーストは必須ではないのですが、これら(もしくはどちらかでもOK)を入れておくと雑菌の繁殖を抑えてくれるので、失敗しにくくなります。

優しく混ぜて、室温で2週間ほど発酵させます。

この発酵の期間の2週間の間も、1日1回軽く混ぜます。

段々とお米が溶けてドロドロになってくると醸造がうまくいっていることになります。

これで、どぶろくとしては完成ですが、日本酒にするには、ザルなどでこして、酒かすと分けて置くと長持ちします

次の記事でその方法を書いています。

自宅で簡単に日本酒を醸造する方法-米麹造り-

自宅で日本酒を醸造する方法

海外に住んで日本酒を醸造しています。簡単な日本酒造りの方法を教えます。

特殊な道具がなくても作れる日本酒(どぶろく)の作り方です。

米麹を直接購入できる環境にある人、米麹を日本から持ってきている人などは、米麹を自分で作る必要はありませんので、ここは飛ばして 3. 仕込む に進んでください。
 

米麹の材料

米麹も特に難しいことをしなくても簡単に造る事ができます。
1.道具と材料を揃えるで紹介したものだけでできるので簡単です

米、水、コウジカビの粉(クモノスカビで代用可)
蒸し器(鍋と皿で代用可)、ボウル、目の細かいざる

を用意しましょう。
 

米を洗って水につける

米を2kg用意していると思いますが、その中の500g(約3.3合)を使って米麹を作ります。

まずは米500gをよく洗います。普通にご飯を炊く時よりももっとよく洗います。
米の研ぎ汁がほとんど白く濁らなくなればOKです。

よく研いだお米をボウルに入れ、たっぷりの水に浸して8−10時間放置します。

 

米を蒸す

米をザルにあけ、5分ぐらいそのまま置いておいて水を切ります。

木綿の袋に包むといいのですが、もし木綿の袋がなければ、ザルのままでも大丈夫なので、蒸し器、または鍋に入れて1時間ぐらいお米を蒸します

ちなみに、蒸すのが面倒な場合は、炊飯器で硬めに炊いてしまっても大丈夫です。

 

米を冷ましてコウジカビのパウダーを振りかける

蒸し終わったお米をバットに広げ、35℃以下になるまで冷まします。

温度が下がったら、コウジカビのパウダーをふりかけます(写真はクモノスカビです)。
8-10gのパウダーが目安です。

コウジをふりかけて軽く混ぜたら、少し山にして36〜48時間寝かせます。

なお、この時に温度が低すぎるとコウジが繁殖しないので、20〜30℃ぐらいを保っておくと良いです。

写真では少しわかりにくいですが、
お米が最初に比べると全体的に白っぽくなって、艶が失われていれば米麹がうまくできている証拠です。

元が500gのお米で、水分を吸っているので、大体600g程度の米麹ができあがります。

次に、ついに仕込み(発酵)です。