超簡単!マンションで醸造。クラフトビールを作る方法
これまで、ビールやワインの醸造をした事は1回もありませんでしたが、海外引越をきっかけに自宅でクラフトビールを作ってました。
自宅マンションマンションの狭いキッチンで超簡単にビール造りができ、安くて、うまくて、楽しかったので、作り方をメモしておきます。
クラフトビール造りは実は超簡単
クラフトビールの醸造は、こだわればどこまでもこだわれる奥の深い物です。
でも実は超簡単に作る事ができますので僕は一番シンプルな方法で作ってみました。
道具・材料が揃ったらさっそくビールの仕込みの準備
まずは、全ての道具を消毒します。
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熱湯が大丈夫なものは熱湯消毒でOK。
熱湯がダメなモノは、食品にかかっても大丈夫なアルコール除菌スプレーや、キッチンブリーチなどを使って消毒します。
アルコール度数の高いウォッカで代用することもあります。
ただし、キッチンブリーチを使う場合はしっかりすすぎましょう。
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エアロックは、発酵タンクの上に取り付け、発酵中に出てくるCO2を外に逃がしながらも外の空気が中に入ってこないようにするものです。
蓋に取りつけたのち、上の部分(写真の上の赤→)から半分以下ぐらいまで水を注ぎ入れるだけでOKです。
必須ではありませんが、カビの発生を防いだりするにはある方がいいので、今回は3つの発酵タンクには取りつけ、数が足りないので、1つはエアロック無しでやりました。
結果的にはエアロック無しでも問題なかったです。
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5リットルペットボトルで発酵させようとすると、口の直径が大きすぎて、エアロックのゴムキャップが収まりませんでした。
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なので、僕は、ネジで少し穴をあけてからハサミでほじくって穴を広げて…
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こんな感じで、ゴムキャップを挟み込むように固定しました。
これでペットボトルの蓋を閉めれば、エアロックが固定できます。
ビールの材料を混ぜていく
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まずはグラニュー糖1kgを2,3リットルの熱湯で溶かします。
グラニュー糖がきれいに溶ければOK。
次に、モルト・エクストラクト(約1.5kg)缶をまずは熱湯(温度は適当でいいが、熱い方がいい)に10分程度つけておいて、中のシロップ状の液体を柔らかくします。
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全てのモルト・エクストラクトを発酵タンクの砂糖水に流し込みます。
缶の中に残ったモルト・エクストラクトも、熱湯ですすいで、全て流し込みましょう。
その後、しっかりと混ぜて全て溶かします。
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追加で水(または熱湯やお湯)を追加して、23リットルにします。
23リットルになる時点で、温度が18~32℃に収まるようにする必要がありますので、熱湯3リットルで砂糖とモルト・エクストラクトを溶かした場合は、熱湯2リットル+常温の水18リットルを追加すれば、28℃ぐらいになると思います。
この辺は、発酵タンクの温度を計りながら(温度計で計測するか、温度計シールをタンクに貼り付けておく)調整してください。
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23リットルで18~32℃の間になっていれば、イースト菌を表面に振りかけます。
温度が高すぎる場合は少し温度が下がるのを待ってもいいですが、混ぜ合わせた後はできるだけ早くイーストを入れてあげる方が良いようです。
ただし、50℃を超えているとイーストが死んでしまう可能性がありますので、そこは注意してください。
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発酵タンクに蓋をして暗所に置きます。
エアロックが無い場合は、完全に密閉せずに、発酵時に出てくるCO2が逃げられるようにしておいてください。
この時発酵の温度は21~27℃に保つようにしましょう。
エールビールの場合は、21℃で6日間、27℃で4日間ほど触らずに保管します。
発酵日数はイーストの種類と温度によって決まります。
ボトリングの説明で書いている、発酵が止まった後に、次のボトリング行程に進んでください。
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イーストを散布してから24時間以内に発酵が始まります。
透明な容器であれば、表面に泡が溜まってくるのが見えますが、それで正常です。
エアロックがついていれば、ポコポコと音が水の音が聞こえるので発酵が進んでいることが分かるはずです。
4~10日後にボトリングへ
発酵が完全に終われば、ボトリングです。
ビール瓶に詰める段階ですね。
これまでの発酵(一次発酵)で発生したCO2は全て外に逃がしていましたが、ボトリングしてからの発酵(二次発酵)で発生するCO2を、瓶の中に閉じ込めることで炭酸になります。
ボトリングの説明は次の記事で詳しく説明しています。