自宅で日本酒を作ってみよう
私は趣味で海外に住んで日本酒を醸造しています。
コウジや酒米が手に入らない海外でも簡単にできる日本酒造りの方法を記載しておきます。
米麹をモトにする(水に浸して活性化させる)
まず、仕込みをする前に、米麹のコウジを活性化させてやります。
この活性化させた水とコウジの混ざった液体をモトと呼びます。
作り方はとても簡単で、
2.米麹(米糀・米こうじ)をつくるで作った米麹600gに水1リットルを加え、室温で放置するだけです。
室温が30〜35℃なら24時間。
室温が20℃なら4日間ほど寝かせるとモトになります。
ただ、ここで雑菌が繁殖してしまうリスクもあるので、モト造りで失敗しないためにイースト菌(スーパーで売ってるパンを発酵させるためのものでOK)を少し加えることをおすすめします。
イーストに雑菌を抑える効果があるからです。
結果、手順は以下のようになります。
・米麹600gに水1リットルを加える
・イースト菌のパウダーを2g程度加える
・放置時間は室温によって異なりますが、35℃なら24時間、20℃なら4日間放置します
仕込みをする
モトが完成したら、ようやく仕込みです。
仕込みが終われば日本酒が完成しますので、もう少しですね。
手順は米麹を作った時と同様、
米1.5kgをよく水で洗います。
研ぎ汁がほとんど透明になるまで繰り返し研ぐことで、完成したときの日本酒の雑味や臭みを少なくすることができますので、よく洗うことをおすすめします。
よく洗った米をザルに開けて5分ほど水を切ります。
その米を1時間蒸します(面倒であれば固めに炊飯器で炊いてもいい)。
米をバットにあけ、30℃前後になるまで冷まします。
冷めたら、モトの入っている鍋に、その冷めた蒸し米1.5kgを投入。
水2.4リットル追加。
レモン汁(レモン1個分ぐらい)を入れます。
イーストを5g入れます。
レモン汁とイーストは必須ではないのですが、これら(もしくはどちらかでもOK)を入れておくと雑菌の繁殖を抑えてくれるので、失敗しにくくなります。
優しく混ぜて、室温で2週間ほど発酵させます。
段々とお米が溶けてドロドロになってくると醸造がうまくいっていることになります。
これで、どぶろくとしては完成ですが、日本酒にするには、ザルなどでこして、酒かすと分けて置くと長持ちします。
次の記事でその方法を書いています。