「生活の知恵」カテゴリーアーカイブ

自宅で簡単に日本酒を醸造する方法-道具と材料-

超簡単!自宅で日本酒を作る方法

海外に居住しているので、せっかくなので日本酒を醸造しました。

日本酒は意外と簡単に自分で造ることができます。
凝れば奥が深いのですが、一番基本となる日本酒(どぶろく)の作り方を載せておきます。

まずは自家製日本酒を作るための道具を揃えよう

道具を揃えると言っても、特殊なものは特に必要ではなく、必要なのは以下のものです。ちなみにあればいいぐらいで、必須じゃない物もあります。

・バット(蒸した米を広げておける物であれば何でもいい)
・蒸し器(なければ普通の鍋と皿でOK)
・ボウル、目の細かいザル、しゃもじ、綿の布か袋があると便利
・温度計(体温計でもいい)

 

次に日本酒を造るための材料を揃える

・米 2kg(酒4〜5リットル分)(約13.3合)
・水(水道水でも可)
・麹カビ(海外では手に入りにくいため、チャイニーズ系食品スーパーでよく見かけるクモノスカビで代用可)1パック8-10gぐらいが多く、1袋でOK。
・レモン汁(必須ではないが雑菌の繁殖を抑えるため、あると便利)
・イースト(パン用のものでOK。レモン汁と同じで、あると便利)

 

クモノスカビはこんなサシェットで1袋50セントぐらいで買えます。
Rice Leaven といい、中国の甘酒造りなどによく使われます。

揃えるものは基本、上のものだけです。

でも実は、米麹が手に入るなら、次の米麹づくりの手順が不要になります。
コウジカビ単品も不要です。
でもヨーロッパでは米麹はなかなか手に入りにくいため、米とクモノスカビから米麹を造るところから始めます。

自宅で醸造:自家製ビールを作る方法。超簡単なクラフトビールの作り方-道具編

超簡単!自宅でクラフトビールを作る方法

海外へ引っ越してから1週間目にして、自宅でクラフトビールを作る決意をしました。

ちなみに、今まで醸造やビール造りに携わった事は1回もありません

そんな僕でもマンションのキッチンで超簡単にビール造りができ、安くて、うまくて、楽しかったので、作り方をメモしておきます。

こだわれば奥が深いビール造りも、実はとてもシンプル

クラフトビールの醸造は、きっと奥が深く、趣味としてこだわりにこだわっている人もいます。

でも僕はカジュアルにやりたいので、色々とネットで調べた情報をまとめて、最もシンプルな方法で作ることにしました。

まずは自家製ビールを作るための道具を揃えよう

道具代は全て含めて1万円かかりません。
もちろんこだわれば色々とある方がいいのですが、ここでは最低限の道具を中心に紹介します。

・発酵用の容器(20~50ドル)
・エアロック(1~3ドル)
・ビール瓶(炭酸飲料のペットボトル)
・サイフォン(5~10ドル)
・缶切り、温度計、除菌スプレー(キッチン用漂白剤)

 
・発酵用の容器(発酵タンク)
僕は、ステンレスの鍋(密閉フタつき)のようなものを買ってしまいました。

しかし、ステンレスより半透明のプラスチックのバケツ型容器をお勧めします。

また、容量は25リットル以上がいいでしょう。
これはビールの材料セットの多くが23リットル醸造する量で売られているためです。

また水を追加して23リットルに合わせる時には半透明であれば外から量が確認できるからです。


Amazonなどで、「発酵タンク」や「発酵バケツ」と検索すると出てきます。

Amazon.comなど海外で直接買うなら「fermentation bucket with airlock」と検索するといいでしょう。
なお、6ガロン=23リットルなので、6ガロン以上の容器を選ぶようにしましょう。

ちなみに、僕はよく分からないまま先に10リットル鍋を買ってしまったので、入りきらない分は5リットルペットボトル3本に分けて醸造しましたが、普通においしいクラフトビールができました。

 

・エアロック

色々な形のものがありますが、発酵時に排出されるCO2を逃がしつつ、外の空気を入れないための装置です。

Amazon等で500円以下で売ってます。
ゴム栓がついているモノの方が使いやすいでしょう。

発酵用バケツに付属している場合は、新たに購入する必要はありません

エアロック自体、必須ではありませんが、ある方がいいです。
 

・ビール瓶(23リットル分)

発酵した後に、ビールをビール瓶に詰める必要があります。
瓶に詰めなければ炭酸が作れないからです。

僕は、これまた良く分からないままガラスの1リットル瓶を18本買いましたが、お金をかけたくないなら炭酸飲料のペットボトルでも可です。

ちなみに、ガラスのボトルは1本250円ぐらいでした(Amazonで購入)。

1.5リットルのコーラペットボトルなら、16本集めておきましょう。
(匂いが少ないもの方がよりイイので、コーラよりスプライトの方がいいかも?)
 

・サイフォン

サイフォンは、発酵容器からビール瓶にビール原液を移す時に使います。
Amazon等で「auto-siphon」と検索すると出てきます。

発酵容器に蛇口がついているタイプであれば、サイフォンは必要ありませんが、その場合は、蛇口からビール瓶の底までつなげる用のシリコンチューブがあれば移す時に泡立ちが少なくて済みます。
 

・缶切り、温度計、除菌スプレー(キッチン用漂白剤も可)

温度計は、おでこで非接触で計るタイプの温度計でもいいですし、温度計シールでもいいです。

10℃~35℃ぐらいを計れるものならば問題ありません。

除菌スプレー又は漂白剤は、容器の消毒に使います。
食品にかかっても大丈夫なものを選びましょう。
なければ熱湯消毒でも大丈夫です。
 

ビールの材料

ビールの材料は下記です。いずれも安く手に入りますので、気軽に試せます。

・モルト・エクストラクト(説明は下に)(15~20ドル)
・ビール酵母(パン用のイーストで可)(1~8ドル)
・グラニュー糖(23リットルに対して1.2kg程度必要)(1ドル)
・水(飲める国なら水道水で可)

・モルト・エクストラクト(モルト(麦芽)とホップを煮詰めた物)

こだわる人は、もちろんこの原液から作るのでしょうが、既に麦芽を煮詰めた抽出液であるモルト・エクストラクト(malt extract/麦芽シロップ/モルトシロップ)が売られていますので、それから作ると簡単です。

Amazon等で「malt extract beer」と検索すると沢山でてきますし、「ビール用のイースト菌」も付属しているものも多いです。

海外であれば「Coopers, Brewbuddy, Masterpint」などのメーカーが様々な種類のビール材料を販売しています(イーストも付属)。

日本の場合はこれらのメーカー物の入手は難しいかもしれません。

その場合は、メロディアンなどから、健康食品やパンの材料として売られているのモルトシロップを1.5kg程度分買って使うといいでしょう。
※日本では自家醸造は違法になる可能性があります。認められている地域やアルコール度数を調べてから醸造してください。
 

・ビール酵母(yeast/イースト菌)

こちらもAmazon等で「Yeast beer」などと検索すると多数出てきます。

またパン作りなどに使う「ドライイースト」を使っても普通においしいビールができます。

必要なイーストの量は23リットルに対して約10gです。

malt extractにイーストが付属している場合は、新たに買う必要はありません
 

・グラニュー糖

いわゆる普通の砂糖(granulated sugar)です。
スーパーで、1kg 130円ぐらいで購入できると思います。

ビール醸造キットを販売しているメーカーからは、専用の砂糖(エンハンサー/enhancerやドロップ/dropと呼ばれる場合も)が売られていますが、全く普通のグラニュー糖でOKです。
 

・水(約23リットル)

ミネラルウォーターでももちろんいいですが、僕はいつも水道水からビールを作っていますし、それで失敗したことはありません。

ただし、水道水が飲めない国の場合はミネラルウォーターを使いましょう。

道具が揃ったらいよいよ醸造(仕込み)

次の記事では、いよいよ仕込みについて書いていきます。

道具と材料編が長かったですが、仕込み編は写真中心で簡単ですよ。

エヴァンゲリオン(ヱヴァンゲリヲン)解説、ふしぎの海のナディア、トップをねらえ!、天元突破グレンラガンの作品的なつながりを解説

エヴァンゲリオン(ヱヴァンゲリヲン)の設定や解釈を解説するため、つながりのある他作品の世界観を理解していこう

エヴァンゲリオン解説をする上で、理解しやすくするためには、エヴァンゲリオン以外の作品とのつながりを知っている方が簡単。

でも、エヴァンゲリオンの、序、破、Q、:||(ダ・カーポ)以外知らないという人もいると思う。

その場合は記事下の方の「おまけ解説」から読む方が分かりやすいかもしれない。

エヴァンゲリオン(ヱヴァンゲリヲン)、ふしぎの海のナディア、トップをねらえ!、天元突破グレンラガンの関係

 

公式設定及び非公式見解

作品を時系列順に並べると、
ふしぎの海のナディア → エヴァンゲリオン(ヱヴァンゲリヲン) → トップをねらえ! → トップをねらえ2! → 天元突破グレンラガン
となる。
 
公式設定でつながりが明言されているのは、ふしぎの海のナディア → エヴァンゲリオン(ヱヴァンゲリヲン)と、トップをねらえ! → トップをねらえ2!のみ。
 
それ以外は作品的なつながりを読み解いた結果や、ファンの間の解釈とお考えください。
 

年代出来事備考
0年アトランティス人が科学を極め、知的生命体としてアダム、イリオン、リリスを造る。
 
ノーチラス号(後の第五世代航宙艦ヱルトリウム)やN-ノーチラス号(第四世代型超高速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦ヱクセリヲン)もこの時代に製造。
ナディア世界ではアダムは失敗作とされ、イリオンは白鯨。

アトランティス人は科学が進み過ぎる事の弊害に気づき、「死海文書」に進化する力の危険性を書き、この力を捨てようとしたが、バベルの塔の暴走により滅ぶ。

2万年~ふしぎの海のナディアの時代。
 
ガーゴイルがアダムをサルベージ。色々あって最後ガーゴイルが塩になる
(→ごく小規模なセカンドインパクト)
セカンドインパクト=死海蒸発事件(企画書段階)→ガーゴイルが塩になったのと同じ(公式設定)

ガーゴイルはアトランティス人ではなかったため、使徒化せず塩になる。

2万年+αセカンドインパクト
(→不完全な形で終わる)
不完全な生命体である人類を新たなステージに進めたい。
 
ドラマCDで、第2新東京市でナディアの孫の伊藤ナディアが、友人のリツコと語るシーンあり(公式設定だが、赤城リツコ博士との関連は不明)
エヴァンゲリオンの時代
新劇場版ヱヴァはパラレルワールド。
つまり、この年表最後の「新たなビッグバン」後のループ世界の出来事。
カヲルはこのループを認識している存在のような描写あり。
エヴァ(ゲーム版)でN-ノーチラス号をサルベージする(公式設定)
アニメ版でも構想はあり(カット)
新ヱヴァQでノーチラス号を改造して製造(?)したWunder(ヴンダー)が登場。
サードインパクトで人類が新たな生命体へと移行。
結果、新人類がS2機関を得る。
=新ヱヴァではニアサードインパクトにより半端な新人類である「使徒化した人類」が登場。
S2機関を得ると、進化・繁殖する力を失う代わりに永遠に生き続ける個体となる。これが新ヱヴァの「使徒化」

他作品では、トップのトップレスを捨てたシリウス系人類、グレンラガンのアンチスパイラル、もこれにあたる。

新0年トップをねらえ!の時代。宇宙怪獣は人類のトップレスを止めるため、宇宙が作り出した免疫のような存在。(公式設定)
新300年前後(?)宇宙怪獣掃討後、人類は2派に分裂。
一方はシリウス系へ移住、残りは太陽系に留まり、自立型バスターマシンにより鎖国状態へ。
この自立型バスターマシンが、皮肉にも後にトップをねらえ2!の宇宙怪獣(以下、宇宙怪獣(仮))と呼ばれる(公式設定)
新1万2千年新人類の中に、トップレスを使いこなす個体が発生。子ども時代のみトップレスが発動。
これは、変化(進化)の源である螺旋因子に由来?
トップをねらえ2!の時代宇宙怪獣(仮)はバスターマシンと判明。
変動重力源とされていたものがトップ時代の宇宙怪獣(真・宇宙怪獣)と判明。(公式設定)
真・宇宙怪獣を撃破。
トップレスを止めるものが無くなる。
ノリコ、カズミは努力と根性でブラックホールをも克服。
時空を超えて1万2千年後に帰ってくる。
これは、人類の力が、神の力を(少なくとも部分的に)超えた証。
新1万2千年+αトップレス=進化の源である螺旋因子と判明、シリウス系の人類はこの危険性に気付く。シリウス系人類は死海文書を読んだ?

グレンラガンの作中での過去の話。
新新0年シリウス系人類と太陽系人類の度重なる戦争の後、太陽系人類(螺旋族)は敗北。
 
シリウス系人類は自らの螺旋因子を捨て、アンチスパイラルとして生きる。
(=新ヱヴァ世界の使徒化した人類。アンチスパイラル達はサードインパクトを起こした後の人類?)
螺旋族のアンチスパイラルへの決起は幾度となくあるが、全て失敗に終わる。
新新0年+α天元突破グレンラガンの時代。→ 螺旋族の勝利。
新新0年+α+α螺旋因子の力によりスパイラルネメシスが起きる。→ 時間空間全ての概念が崩壊(ビッグバン以前の状態に巻き戻る)。
スパイラルメネシスを避けるため、アトランティス人は死海文書を残し科学を捨て、ゼーレは人類を新たな生命体に進めようとし、宇宙怪獣は人類を根絶やしにしようとした?
0年新たなビッグバン。
全ての始まり。
ふりだしに戻り、無限ループ。
→ 時間空間全ての概念の誕生。
→後に、生命の誕生、進化する力が宿る。

ヱヴァンゲリヲンを理解する上で覚えておきたい時系列のまとめ

①ナディア過去時代
古代アトランティス人が科学を極めた時代。しかし、科学を極める事への危険性に気づきその力を封印。

②ナディア時代
再び科学が発展していく時代。古代遺跡の発掘によりその危険性を再認識。ガーゴイル塩化により、超科学は復活せず。

③エヴァ時代
再び科学の力が神の力を超えていく時代。しかし、このまま進化を続けても破壊と創造のくり返しとなることに気づいたゼーレ(古代アトランティス人たちの歴史書である死海文書を読んだ)は、新たな次元に人類を導こうとするが失敗。

④トップ時代
古代アトランティス人のレベルまで科学が発展した時代。宇宙怪獣が人類の力を止めに来るも、神殺しの力(時間空間の概念を破壊するブラックホール爆弾)で撃破。

⑤トップ後・トップ2過去時代
しかし人類は、ワープなどの超技術を封印し、バスターマシンにより鎖国。奇しくも古代アトランティス人と同じ対応をとる。

⑥トップ2時代
進化の源であるトップレスを使いこなす子供たちによる、進化したがっている力の暴走。バスターマシンや新・宇宙怪獣を撃破。超技術を取り戻す。

⑦グレンラガン時代
トップレスが螺旋因子と呼ばれるようになり、その危険性に気づいたアンチスパイラルとの戦争となるも、度重なる敗北の末、最終的には螺旋族の勝利。

上記の出来事の流れは、推測や公式設定ではない解釈を多く含んでいるが、このような流れで考えると、ゼーレの目的、エヴァの不確かさ、神の力と人類の力など、多くの内容が理解できるようになる。

おまけ解説

・エヴァンゲリオンの設定:エヴァは人が作り出した人工の神=風の谷のナウシカの巨神兵。
ナウシカの舞台設定も科学を極めた古代人が生命を科学の力で自在に変化される描写がある(原作漫画)。

・ふしぎの海のナディアのゲーム中に、トップをねらえに登場する宇宙怪獣が出てくる。

・新ヱヴァの、ニアサードインパクトによって人が使徒化する(S2機関を取り込み、進化・増殖する力を失う代わりに成長せず永遠に存在できる)描写がある。
・この使徒化した人類が=トップのシリウス系に移り住んだ人類=グレンラガンのアンチスパイラルと考えられる。

・エヴァのガフの部屋=「特異点がむき出しになる」という表現から、エヴァの「ガフの部屋の扉が開く」=トップの「ブラックホール爆弾(時間空間の概念が崩れる)」=グレンラガンの「スパイラルメネシス」と言える。
ただし、不完全な状態での発動もありえるため、それぞれの発生規模や概念は異なるようだ。

・エヴァ世界では、生命体の進化する力・増殖する力を捨て、完全なる個体への進化を求めるゼーレ(その瞬間に開くガフの部屋、そこで時間空間の概念が崩れる時にユイとの再会を求めるゲンドウ)VSそれを止めたい人たち(ヴィレ)の争い。

・この構図は、トップ世界では、進化する力であるトップレスを使いこなす人類VS新宇宙怪獣
・グレンラガン世界の螺旋族VSアンチスパイラルと同じ。

・全てのテーマに、科学を極めた人類(進化し過ぎた生命体)が及ぼす、空間的、時間的な危険性や不確かさが貫かれている。

・エヴァでのヴィレの勝利、グレンラガンの螺旋族の勝利、ナディアでの科学の勝利、トップの人類の勝利など、「進化する力」は何よりも強く何よりも危険という流れになっている。

・ちなみにガイナックス作品ではないが、何度か引き合いに出した、風の谷のナウシカのラストで、シュワの墓所の主を巨神兵にナウシカが握りつぶすように命じるシーンも、古代人の作り出した「従順な人」を司る神(シュワの墓所)を、「暴力を持った人」を司る神(巨神兵)に握りつぶさせるという、似たようなテーマが流れている。

・エヴァのロンギヌスの槍、ガイウスの槍、カシウスの槍なども、螺旋形状(DNA形状)がモチーフになっており、進化する力を象徴していると考えらえる。また、新ヱヴァで、人類が神の力を借りずに、ヴンダー(超科学技術)からカシウスの槍を作り出したシーンなども象徴的。

・ナウシカの「従順な人」=グレンラガンの「アンチスパイラル」=エヴァの「使徒化した人間」=ナディアの「古代技術を復活させようとしたガーゴイルを塩にした力」=トップの「宇宙怪獣」。全て進化を恐れる側、止める側である。

・他方の暴力的で、わがままで、進化を止めず、意味のない行動をずっと繰り返す「人間」は、進化変化を続ける危うい存在(その分強大な力を発揮し、神をも殺すし、時間、空間すら破壊しうる)として描かれている。