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この汚れも世界遺産の一部な訳

歴史は最も尊い物の1つであることに異論はないと思う。何故尊いのかというと、もちろんどれほどお金を払おうと、どれほど実力や技術があろうと、すぐにはできないからだ。
無尽蔵にお金と技術を投入しても1000年の歴史を生み出すことはできない。
さて、歴史的遺産を破壊し、ある程度の年月を経てその破壊の痕跡も歴史となり価値を持ったものがある。
この薄汚れた天井もそう。これは遺跡よりもかなり新しい時代、とはいっても数百年~千年の昔、中に住んでいた人が焚き火をしまくって天井が煤けたのだそうだ。
今ではその煤も、この建物の歴史を現す世界遺産の一部と言うわけだ。

あなたも貴重な建物を汚して、壊して、100年後の歴史を作ってみないか?(本当にやったらダメよ)

ルクソールの近くのホルス神殿の良い感じの隙間

一口に古代エジプトと言っても、主だった遺跡でも紀元前2000年~西暦300年ぐらいのまで幅があり、建築様式や彫刻の雰囲気は異なる。
ピラミッドの時代からはかなり新しいホルス神殿は、建物も大型化し、壁は高く、彫刻も大きくなる。
そして通路がいい感じの隙間になる。