有名なツタンカーメン王の石像、横にいるのはは妻のアンケセナーメン。
ツタンカーメンは決してエジプトの歴史の中で有力(有名)な王ではなかったが、それでも特殊であったと言われるゆえんの1つがこの像。
妻のアンケセナーメンの右手が、ツタンカーメン王の背中に回っている。これは慈愛を表すポーズである。この像以外にもツタンカーメンの墓から出土した副葬品に同様の、妻と仲がいい様子が描かれている。
そのどれにも現在のイスラム教の男尊女卑の関係とは微妙に違った、お互いの愛の形が見て取れる。イスラム教が悪いとは言わないが、イスラム以前の古代エジプトは意外と男尊女卑ではなかったのかもしれない。
光差す石窟神殿、”最低の”アブシンベル神殿
2月20日と10月20日の2日間、これはラムセス2世の誕生日と、即位した日だが、に太陽が奥まで差し込む神秘的な神殿。だった。昔はそうだった。
アスワンダムの建設の際に沈むからと移設し、今では2月22日と10月22日のなんでもない日に光が差し込むし、しかも中心から結構ずれている。
外観も酷いもので、巨大石像を切り刻んで運んだものだから、表面に無数のきり後が見える。まさに最低である。
ラクダ必須。砂嵐に霞むツーリストポリス
エジプトのカイロにはいたるところにラクダのツーリストポリスがいる。少し風が吹けば砂が舞い上がる砂漠においては車はすぐダメになるので、ラクダが必須。
ポリスといいつつ、「道はあっちだ」、「ここで写真を撮ったらどうだ?」などの余計なお世話を焼いてはチップをせびってくる、乞食とあんまり違いないうっとおしい存在でもある。