「勉強」タグアーカイブ

【小学生高学年向け】リーディングスキル練習問題、例題、読解力を鍛える問題集

小学校高学年けの例題集を作ってみました。

リーディングスキルを鍛える目的なので、文章そのものの意味を理解できなくても「何について言っているのか」が理解できればOKです。

小学生(低学年)向けと中学生向けの例題集は、こちらの
【小学生(低学年)向け】「読む力」読解力を鍛える、リーディングスキル練習問題、例題
【中学生向け】読解力を鍛える、リーディングスキル練習問題
で公開しています。

※リーディングスキル向上のための問題なので、実際の事実や、厳密な科学的正解ではない場合があります。文章を読み、その内容を理解する目的に使用してください。
 

小学校高学年け国語・社会に関連したリーディングスキル向上のための問題

回答は一番下にあります。

1.ゲゲゲの鬼太郎は、元々雑誌で連載している時には、墓場鬼太郎という名前で書かれていた。鬼太郎がテレビアニメ化される時に、子ども達に怖がられるからという理由で、テレビ局の担当者が作者の子供時代のあだ名だったゲゲを使って、ゲゲゲの鬼太郎と名前を変更して放送した。

子ども達が怖がるのは何?
————
 

2.日本では米を主食にしているが、世界には、小麦、豆、トウモロコシ、芋を主食にしている地域がある。全ての主食には炭水化物が多く含まれていて、食べた後短時間で効率的にエネルギーに変換できるという点や、農作物として一度に大量に生産することができるという共通点がある。水の豊かな地域では米を作る稲作が盛んだが、乾燥した地域では、米や芋よりも小麦やトウモロコシの生産に適している場合が多い。

日本は水が豊富かそれとも乾燥しているか。その理由も答えましょう。
————
 

3.南北朝時代は、西暦1337年から1392年にかけての時代で、光明天皇が新たに朝廷を開いたことで、京都から追放された後醍醐天皇が吉野で別の朝廷を開いた事から、京都を北朝、奈良の吉野を南朝と呼ぶ対立が始まった。60年余り後に、南朝の後亀山天皇が北朝の後小松天皇に皇位をゆずったことでこの対立は終息し、北朝が南朝を吸収する形で南朝を閉じるように命じられた。

南朝を閉じるように命じた人物は誰か?
————
 

小学校高学年け算数・理科に関連したリーディングスキル向上のための問題

回答は一番下にあります。

1.マラソンをしていると呼吸が早くなるのは、激しい運動をすると筋肉がたくさんの酸素を消費し、より多くの酸素を吸収しようとして肺が活発に働くからだ。吸収された酸素は血管を通って筋肉まで運ばれ、筋肉で酸素と糖を結合させる事でエネルギーを生んでいる。

酸素を吸収する体の部位はどこか?
————
 

2.天文学者のコペルニクスは、地球が太陽のまわりを回っているということを発表した。これは、地球が宇宙の中心にあり、太陽が地球のまわりを回っているという天動説に対して地動説と名付けられた。

コペルニクスは宇宙の中心は何だと発表したか?
————
 

3.次に説明する図を書きましょう。

3本の真っ直ぐな辺からなる図形で、全ての辺は頂点で別の1本の辺と交わっている。また、3本の辺のうちの2本の交わる角度が60度であり、その交わった2本のうちの1本の長さは、もう1本の長さの2倍である。
————
 

リーディングスキル問題集の回答

国語・社会に関連する文章の答え

1.墓場。(子ども達が怖がるから変更したので、変更された「墓場」が正解。)
2.水が豊富。米を主食としている地域は水が豊だから。
3.(北朝の)後小松天皇

数学・理科に関連する文章の答え

1.太陽(何が中心なのかという質問なので「地動説」は不正解。)
2.肺
3.(厳密な作図でなくても、別の向きの図でもOK)

 

リーディングスキル向上のためのテスト(RST)をする時に意識させるポイント

テストをしたから、文章の意味を説明したからといって、急に読解力がつくわけではありません。
たくさん文章を読む練習をするといいのですが、ただたくさん読むだけではなく、効率よく練習する方法で読む方がいいと思います。

学校のテストでも、基本の問題は解けるけれど、文章問題になると急に正解率が悪くなります。

小学校の高学年、中学校になると進むと、文章問題で点数が取れなくなってきます。

私自身が子供にリーディングスキルの向上させようと教える時にも、「こういうことに注意して読みましょう」と要点を教えておくと、何も言わない時に比べて断然読めていると感じます。

もちろん知識は同じです。ただ何を意識して読めばいいのかを伝えるだけで、そこまで差が出ます。

例えば、新聞記事の文章を切り抜いて読ませ、簡単な質問をするというリーディングスキル問題を出す時には
登場人物、登場する物
時期(季節、今の話か、昔の話か、未来の話かなど)
何が起きたのか
を意識させます。これは1回説明するだけでなく、文章を読む前に毎回同じ事を言って意識させます。

小学6年生ぐらいに株価の話を読ませた時
・登場する物(何の話か?)
・いつの話?
・何があった?
の3つを意識させるだけで、
「日本の株価が、今日、過去最大の値下がりをした。」
という事が理解できます。

もちろん、小学生には株価の意味も分かりませんし、それが下がったから何なのかは分かりません。
でも文章が何を伝えている内容は理解できます。

この3つのポイントを意識できないと、文章を辿って「日本語を理解するだけ」で終わってしまい「文章の意味を理解できない」のです。