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アイルランド移住 Part 2:アイルランドで永住する方法 – STEPプログラム

Part 2 あこがれの海外移住:なぜ移住先としてアイルランドを選んだのか

海外移住の手順と、実際に僕がやってきたことをメモしていきます。

アイルランド移住の情報はアメリカやカナダと比べ情報がとても少ないので、ここにメモしておくことで、何かの役に立てば幸いです。

なぜアイルランドを選んだのか

アイルランドを選んだ理由は複数ありますが、メインは下の5つの理由です。

法人税
教育水準
人の性質
移民政策
他国との比較

法人税の安さは世界屈指

法人税は12.5%(グローバル企業へは15%)と、先進国の中ではずば抜けた低さです。

日本の23%ぐらい、アメリカの35%ぐらいと比較しても際立っています。

アイルランドでビジネスにチャレンジしたいと思っている僕にはこれは大きな魅力です。
 

教育水準の高さ

アイルランドの教育水準は非常に高いことで有名です。

イギリスやアメリカよりもはるかにいい教育が受けられる事で知られており、イギリス人で子供が生まれたのでアイルランドに移住し、子供が卒業するとイギリスへ戻る、という話もよく聞きます。

いわゆるTop of Topを比べると、オックスフォードやスタンフォードを有するイギリス、アメリカの方が上でしょう。

しかし、平均的な教育水準はアイルランドが先進国の中でもトップクラスだと言われています。

アホばっかりの国は嫌でしょ…?
 

人の性質

アイルランド人はみんな「フレンドリーで親切、サービス精神にあふれて」います。

道で普通に話しかけてきてくれますし、コールセンターなどの電話応対もとても親切です。

僕のへったくそ英語でも電話口でとても丁寧に対応してもらえます。

移民に対しての嫌悪感が少ないというのも、移住先に選ぶには重要なファクターです。
(もちろんゼロではありませんし、善人ばかりではありません!)
 

移民政策

英語が公用語で先進国の中で、移民受け入れに積極的なのは、カナダとアイルランドです。

アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドは、カナダ、アイルランドに比べ厳しめです。

国際結婚や転勤であれば移民政策は関係ありませんが、僕の場合は、何もない状態での移住なので、移民受け入れに積極的な国の方が何かと便利です。
 

他の移住候補の国との比較

実は、最初はイギリスへの移住を目指していました。

しかしイギリスのEU離脱がありました。

グローバルビジネスの機会減少やヨーロッパ旅行の手間の増加があり、イギリスは移住候補地から除外することにしました。

何より「日本と違い、若さ溢れる国でチャレンジしたい」という思いが強かったので、「イギリスも日本と同じ島国根性か」と、イギリスという国を見損なってしまったのが大きな理由です。

もちろんEU離脱にはいい面もあるでしょう。

ただ、僕の価値観とは合わないなと思ったのです。
 

アメリカに関しては始めからハードルが高いと感じていました。

実際にトライしてみればそうでもないかもしれませんが、やはりヨーロッパを第一候補にしたいと思っていたので、アメリカは第一候補にはなりませんでした。
 

カナダは、旅行で行った時に、のんびりしていて凄くいい国だと感じました。

でものんびりしすぎていて、まだまだチャレンジしたいと思っている僕にとっては、スローライフすぎると思いました。

カナダは素敵な国だと思いますので、もし今自分が65歳だったら、カナダを選んでいたかもしれません。

 

オランダも検討した国の一つです。

ビジネス環境、教育水準、(日本人に対しての)移民政策など、オランダは日本人にとって、最も移住しやすい国の一つです。

日常生活は英語でも全く問題ありません。

ただし、公用語がオランダ語なので、文章や手続きはオランダ語のものも多いのがネックです。

公用語は英語である方がベターだと思い、オランダも第一候補から外しました。
 

他の移住先候補、プランB、滑り止め

以上の理由で、移住先の第一候補をアイルランドに決めました。

もしも、アイルランドへの移住がとん挫した場合、VISA申請が認められなかった場合には、オランダをプランBとして考えています。

オランダと日本の間には「Dutch Japanese Trade Treaty(日蘭通商航海条約)」と呼ばれる条約が結ばれており、日本人はオランダで自由に働く権利が認められています。

簡単に言うと、銀行残高が30万円程度あり、オランダに住む住所(賃貸OK)があればオランダの居住権が得られます

移住の条件としては非常に緩く、日本人であれば、ほぼ誰でもオランダに移住可能と言えます。

参考 https://ind.nl/en/work/working_in_the_Netherlands/Pages/Self-employed-person.aspx

オランダはアイルランド以外の移住候補として、最後まで悩んだ国でした。

なのでもしアイルランドに移住できない時には、オランダ移住に切り替える予定です。

「Part 2 アイルランドで永住する方法」はこれで終わりです。

次回のパート3では、アイルランドのVISA申請の条件などを確認していきます。

 

アイルランド移住 Part 1:STEPプログラムを使ってアイルランドで永住を目指す

Part 1 海外移住を目指して:アイルランドに移住した話

アイルランドへの移住の手順、なぜアイルランドにしたのかなど、実際に僕がやってきたことをメモしていきます。

アイルランド移住の情報はアメリカ移住やカナダ移住と比べ情報がとても少ないので、参考になれば幸いです。

自己紹介

まずは簡単に自己紹介を。
38歳(移住時)、既婚(国際結婚ではない)。

全然一流じゃない大学を、全く優秀ではない成績で5年半かけて卒業。

空港税関に就職しましたが、イギリス留学を決意して1年で退職。

2年間のイギリス留学(ワーキングホリデーVISA)から帰国。

イギリスから帰国してからは10年間働き、アイルランドへ海外移住を決意

特殊な能力はなく、語学力も日常会話OKレベル。

親は普通の地方公務員。

こんなザ・普通の僕がアイルランド移住してみた備忘録です。

 

なぜ海外移住したいと思ったのか?

凄く簡単に言うと「あこがれ」です。

転勤でもないし、国際結婚でもありません。
ただただ「ヨーロッパで生活をしたいから」につきます。

学生時代から海外旅行は好きで、貧乏旅行ですが、イギリス、フランス、フィリピン、タイ、スリランカ、エジプト、メキシコ、ラオスなどを旅行しました。

高校生の時は英語の成績は学年最低
あまりの成績の悪さに、追追追試験まで受けさせられ、最後のテストを受けたのは僕一人でした。

正真正銘の学年最低です。

イギリスでの2年間のワーホリを経験し、やっぱり海外で生活したいと思うようになりました。

なぜアイルランドを選んだのかについては、次のパート2で詳しく述べています。

 

アイルランドに永住(移住)する方法

複数の方法がありますが、大きく分けると以下の5つです。

・大金持ち
・現地での就職(現地への転勤)
・起業
・国際結婚
・不法滞在を長く続ける

 

大金持ち

アイルランドでは、総資産が200万ユーロ以上であれば移住可能です。
だいたい2億5千万です。”現金” ではなく “総資産” なので、持ち家や株、国債なども含まれます。

アイルランドに限らず、イギリス、アメリカなども同様のVISAが存在します。

アイルランドでは、The Immigrant Investor Programme (IIP) と呼ばれていて、いわゆる「投資家VISA」です。
 

現地での就職(現地への転勤)

グローバル企業に勤めている人や、現地の大学を卒業した人などには現実的な方法だと思います。

しかし僕は大企業勤めではなく、卒業した大学も日本国内です。

世界中で活躍できるような天才でもなく、キャリアもない。

語学も「そこそこ」レベル、年齢的にもハードルは高めです。
 

起業

アイルランドには起業家VISAがあります。

Start-up Entrepreneur Programme (STEP) と呼ばれています。

僕はこのSTEPを使っての移住を目指しました。

STEPを利用しての移住に関する条件などは、パート3で詳しく紹介しています。
 

国際結婚

既婚者なので無理です。
 

不法滞在を長く続ける(5年以上)

合法滞在でも不法滞在でもなんでもいいので一定期間その国に留まることで、合法的にVISAが貰える制度があります。

一部では、最も簡単な(ポピュラーな)方法の一つですが、僕は「あこがれの海外生活」をしたいので、この方法は選びません。

せっかくヨーロッパに住むのだから、ヨーロッパの他の国へ旅行もしたいですし、
海外に住めれば何でもいいわけではなく、楽しく住みたいからです。

Part 1 の簡単な自己紹介となぜアイルランドにしたのかはここまでです。

さて、続くパート2では移住先としてなぜアイルランドを選んだかを書いていきます。

お楽しみいただければ幸いです。

EUのワクチンパスポートを日本から申請して取得する方法

フランス大使館(日本語)のホームページから、EUのデジタルグリーンパスを申請できる

EUに出張や旅行に行く時に、EUのワクチンパスポート(digital green pass)を申請しておかないと、飲食店に入れない、ショッピングモールなどの施設に入れないなど色々不都合があるので、日本にいる間(現地に行く2,3週間前ぐらい)に申請しておこう。

ちなみにEUの衛生パスをオンラインで日本から申請できるのは、今のところフランスの医薬品庁なので、そこから申請しよう。


直接フランスの医薬品庁に直接アクセスしてもいいのだが、探しにくいので「在日本フランス大使館」からアクセスしよう。
「フランス 衛生パス」などと検索したら https://jp.ambafrance.org が出てくる。
ページ中ほどにある「学生以外の外国人の方はこちら」をクリック。


右上に一応英語に切り替えられる(英語にしても表現が非常に分かりにくいが)。
でもフランス語よりはマシなので英語にしておくと良いだろう。
「Create an account demarches-simplifiees.fr」 をクリックしてアカウント新規作成。


Emailとパスワードを入れる。
パスワードは8文字以上。


入力したメールアドレスに、認証メールが来るので、下の方のリンクをクリックして認証。


サインインしたページに飛ぶので、「Start the procedure」をクリックして申請を入力していくページに飛ぼう。


まず性別。女性はMs、男性はMr
First nameは下の名前、Last nameは苗字。
入力したら「Continue」して続行。


「Selection de votre zone / Select your area」あなたのお住まいの地域
Reste du monde / rest of the world その他

先は長いが説明していこう。

「Date de naissance (Date of birth (DD/MM/YYYYY))」生年月日
DD/MM/YYYYって書いてるくせに、年/月/日の順番だ。オイオイ…

「Adresse de residence a l’etranger (Residential address abroad)」住所
番地, 市区町村, 都道府県, 郵便番号, JAPAN の順番で。

「Pays de residence a l’etranger (Country of residence abroad)」 国
Japan → japなどと一部を入力すると出てくる。

Copie de ma piece d’identite (passport en cours de validite) 有効期限内パスポートのコピー
3MB 以下の pdf、png、jpegのフォーマットで。
パスポートのスキャンか写真で。

Date de votre arrivee en France (Date of arrival in France) フランスに到着する日
ちなみに、フランスに行かない(例えばドイツに行く場合など)はドイツに行く日を入力しておけば大丈夫だ。
この理由は後の追加情報で説明する

Date de votre depart de France (Date of departure from France) フランスから帰る日
出発日を入力。ドイツとかの場合もその出発日を入力すればいい。

Pays de vaccination (Country of vaccination) ワクチンを打った国
Japan

Date de la derniere injection (Date of last injection) 最後のワクチン打った日
日本では2回目のワクチンを打った日(日本の自治体が発行している摂取証明の日付と同じにすること。)

Vaccin (Vaccuie) ワクチンの種類
ここは注意が必要。(日本の自治体が発行している摂取証明に書いているのと同じものを選ぶこと。)ファイザーやモデルナでも複数種類(製造国など)あるので、ちゃんと選ぶ必要がある。
接種証明書に書いてある文言と全く同じものを選べばOK。
なお、モデルナの場合は「COVID-19 Vaccine Moderna」になっているはずだ。

Nombre de doses recues (Number of doses reveived) 何回摂取したか?
1/1または、2/2または、3/3
ジョンソン&ジョンソンは1回。ファイザーモデルナは2回。ブースター接種してる人は3回になるだろう。

Une copie de certificat de vavvination nominatif remis par les autorites competentes de mon pays de residence, faisant distinctement apparaitre le type de vaccin utilise (A copy of the vavination vertificate issued by the competent authorities in the country of residence, cleary stating the type of vaccine used) 日本の自治体が発行している摂取証明、摂取したワクチンの種類が明記されていること。
3MB以下、pdf, png, jpegのスキャンか写真。
これはワクチンを打った時に出てくるシールを貼るバーコードのついている紙ではなく、自治体で発行してもらう英語で書かれた接種証明
よく分からない場合は自治体に連絡しよう。

Une copie de votre titre de transport (Copy of travel ticket) 航空券(e-ticket)
3MB以下、pdf, png, jpegのスキャンか写真。
航空券を購入したらメールで送られてくる。e-ticketをpdfなどにすると良い。

Commentaires / Additional information
Merci d’ajouter tout commentaire permettant de faciliter le traitement de votre demande (Please provide any additional information that could help process your application) その他追加情報があれば書いて

普通にフランス旅行に行く場合は未入力でいいが、ドイツに行くのにここで申請する場合は、フランスに陸路で入国すると追加情報として書いておくと良い。
「ドイツまで飛行機で行き、それから車や列車でフランスに入国する予定です。/I will come to Germany by plane, then travel to France by car or train.」など。
EUの国境は素通りでチェックもされない。これでドイツ行きの航空券で、フランスでEUパスポートを発行してもらえる。

□Je certifie…….の所にチェックをして

Fait a (Completed at) 申請をした場所
これはTokyoやOsaka、Okinawaなど自分の今いる地域を書けばよい。

Submit the file をクリックして送信。

これで完了。


メールで受け付けましたという内容が届く。
Consulter mon dossier から、申請状況が確認できる。


ログインすると、「en construction」と書いていれば、「進行中」という意味。

申込が集中している時は2週間ほどかかる場合もあるようだ。

手続きが完了すると、メールでQRコード付きの書類(pdf)が届くので、スマホで保存しておくか、印刷して持っていけばOK。
空港など、電波のない状況で見せられさせることもあるので、メールのままではなく、ファイル自体をスマホにダウンロードしておく(もしくはスクショを撮る)方がいいと思う。


「デジタルパス」と名前がついてるけど、普通にpdfファイルだ。