景観の美しさもさることながら、ほぼ原型をとどめているローマンアーチのクオリティの高さに驚かされる。当然補修はしているが、補修をしても崩れるものは崩れるし、元のクオリティが低ければ補修・改修にも時間もお金もかかるわけだ。
ローマの水道橋のクオリティの原点はその設計力である。精密な設計に基づくすぐれた建築力。それこそがローマの反映を支えた。
アラビア様式とラテン様式の融合。ムデハル様式の教会
スペインの中部、南部にはアラビア風の文化、建築物が沢山残っている。
かつてスペインは北アフリカの国に侵略されたり、逆に侵略したりと色々してるうちに文化が混ざったわけだ。
「歴史は勝者が創り、文化は敗者が創る」の言葉通り、時に勝者となり時に敗者となったが故に、歴史も文化もごちゃまぜ、それがスペインの魅力の1つだろう。
スペイン文化が独特な理由。ムデハル様式、ゴシック建築とは一線を画する建築美。
スペインの特に南部ではアフリカ・モロッコあたりの文化の影響と、フランス・ドイツ系などの西ヨーロッパの文化の影響が強く見て取れる。
大聖堂に北アフリカ・アラビアっぽい中庭があったり、教会の天井が木材を寄せて幾何学模様を作ったようなものだったり。