中学生向けのリーディングスキルテストの例題です。今回の分野は、2つの文が同じ意味かどうかを見分ける「同義文判定」です。答えと解説は問題の下にあるので、まずは自分で解いてみてください。

リーディングスキルとは
リーディングスキルとは、文章に書かれている内容を正確に読み取る力のことです。教科書や資料、説明書などを正しく理解するための土台となり、すべての学びに関わる大切な力です。
【中学生向け】リーディングスキル例題「同義文判定」
「同義文判定」は、言い方がちがう2つの文を読みくらべて、同じ意味を表しているかどうかを見分ける力です。使われている言葉が似ているかどうかではなく、「何が原因で、何が結果か」「だれが何をしたか」といった文の関係を読み取ることが大切です。
例題
次の文を読んで、質問に答えましょう。
15世紀のヨーロッパでは、活版印刷が広まったことによって、修道士が手で書き写すしかなかった書物が、短い時間で大量に作られるようになった。
質問:上の文と同じ意味を表している文を、次の①~④から1つ選びましょう。
- ① 15世紀のヨーロッパでは、修道士が書物を手で書き写すことが広まったため、活版印刷で短い時間に大量の書物が作られるようになった。
- ② 15世紀のヨーロッパでは、活版印刷が広まったことによって、修道士は短い時間で大量の書物を手で書き写すようになった。
- ③ それまでのヨーロッパでは、書物は修道士が手で書き写して作るしかなかったが、15世紀に活版印刷が広まると、短い時間で大量に作られるようになった。
- ④ 15世紀のヨーロッパでは、活版印刷が広まっても、書物を短い時間で大量に作ることはできず、修道士が手で書き写し続けた。
――――
例題の答えと解説
答え
③
解説
もとの文が伝えているのは、次の3つです。
- 活版印刷が広まる前は、書物は修道士が手で書き写すしかなかった
- 活版印刷が広まったことが原因である
- その結果、書物が短い時間で大量に作られるようになった
③は語順や言い回しが変わっていますが、この3つをすべて同じ関係のまま表しています。「修道士が手で書き写すしかなかった書物」という修飾の部分を、「それまでの~」という前半の文に言いかえているだけです。
ほかの選択肢がちがう理由は、次のとおりです。
- ① を選んだ場合:広まったものが「手で書き写すこと」に入れかわっています。もとの文で広まったのは活版印刷です。
- ② を選んだ場合:活版印刷が広まったあとも、修道士が手で書き写していることになっています。もとの文の「手で書き写すしかなかった」は、以前の状態の説明です。言葉はいちばん似ていますが、意味は変わっています。
- ④ を選んだ場合:「大量に作ることはできず」と、結果が反対になっています。
同じ言葉が使われているかではなく、「原因と結果」「だれが何をするのか」が同じかどうかをたしかめるのがポイントです。
おうちの方へ
まちがえた場合は、もとの文と選択肢をそれぞれ「何が広まった?」「その結果どうなった?」と短く分けて、ならべて書き出すように声をかけてみてください。自分の言葉で文を言いかえる練習は、教科書の説明文や試験問題を正確に読む力につながります。
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※リーディングスキル向上のための問題なので、実際の事実とは異なる場合があります。文章を読み、その内容を理解する目的に使用してください。